カンヌ、ベルリンと並んで世界三大映画祭の一つに数えられ、毎年イタリア北部・ヴェネツィアのリド島で開催されるヴェネツィア国際映画祭、77回目となる今年は9月2日から開催されています。そのうち、映画の新しいトレンドを紹介する目的で設置されたオリゾンティ部門に、唯一の中国映画として出品された『不止不休(The Best Is Yet To Come)』が注目を集めています。

ヴェネツィア国際映画祭に今年唯一出品の中国映画に注目_fororder_1508208492

 本作は実話に基づいて制作されたもので、17年前、新聞や雑誌など紙メディアが王道であった時代を舞台に、田舎の青年・韓東が記者として世界に立ち向かう様子を描く成長ストーリーとなっています。若手監督、王晶(ワン・ジン)のデビュー作で、『大閙天竺 (Buddies in India)』(2017)や『被光抓走的人(Gone With The Light)』(2019)などの白客(バイ・カー)、馮小剛(フォン・シャオガン)作品『芳華-Youth-』で鮮烈なデビューを飾った若手女優の苗苗(ミャオ・ミャオ)、今年大ブレイクしたドラマ『隠秘的角落(The Bad Kids)』で脚光を浴びた演技派の張頌文(チャン・ソンウェン)など話題性満点のキャスト陣が出演しており、あの賈樟柯(ジャ・ジャンクー)がプロデューサーを務めています。オリゾンティ賞受賞となるかどうか、結果は12日に発表されます。(ミン・イヒョウ、謙)